2016年12月22日木曜日

GMT 5.3.1のインストール (Cygwin編)

2012年のGMT 4.5.7のインストール (Cygwin編) に多くのアクセスがありますが、現在のGMTの最新バージョンは5系列です。こちらは過去の記事の内容を最新バージョン用にアップデートした記事となります。

GMT (Generic Mapping Tools)とはコマンドラインベースの地図作成ツールで、地球科学分野でよく用いられるツールで、綺麗な空間分布図を描画することができます。クロスプラットフォームなソフトなのでWindows、Mac、Linuxで使うことができます。


今回はWindows 10でのGMTのインストール(&初期設定)について説明します。


1. はじめに


WindowsでGMTを使う場合は、いくつかの選択肢があります。

  1. Bash on Windows でGMTをコンパイル・インストール
  2. 昔ながらのCygwinでGMTを使用

今回は2番目のCygwinを用いた方法を紹介します。
以下のツールをインストールする必要があります。


必須
GSView
GMTで出力したps/epsファイルの表示や変換処理に必要 (※実際に変換しているのはGhostscriptやpstoedit、GSViewはインターフェース)。
SumatraPDF
GMTで出力したps/eps/pdfファイルの表示に便利。Adobe readerで表示すると排他アクセス処理が働くので、こちらのほうが良い。
推奨
Cygwin
シェルスクリプトでGMTコマンドを使う場合必要。WindowsバッチでもGMTは扱えるがCygwinの方が多機能で便利。
Ghostscript
GMTで出力したps/epsファイルをビットマップ画像に変換するのに必要。
PStoedit
GMTで出力したps/epsファイルをベクター形式のままSVG形式に変換できる。Inkscapeなどのイラストソフトを使っている人には便利。
改行コードやエンコーディングが変更できるエディタ
Notopad++EUC-JP対応版がおすすめ、自分はemacs modifiedを使ってるけど…)
異なるOSや他人とのファイルの移動を行う場合は、環境の違いによって日本語コメントなどが文字化けする場合がある。
受け渡し先に合わせたエンコーディングや改行コードに変換したり、人からもらったスクリプトファイルのエンコーディング&改行コードが自分の環境に合わない場合などにあると便利(でも本当はコメントは英語で書いておくのが無難)

2. インストール

GMTサイトのwindows用ダウンロードのページから、最新バージョンのインストーラをダウンロードして、インストールを行います。

ちなみに2016/12/22現在の最新バージョンは5.3.1なので
  • Windows (64 bit)の人は、 gmt-5.3.1_install64.exe
  • Windows (32 bit)の人は、 gmt-5.3.1_install32.exe


GMTの実行ファイルは、 C:\programs\gmt5 フォルダにあります。 昔のGMTではインストール後(というかインストーラが無かったので、圧縮された実行ファイルをダウンロード後、解凍して任意の場所に置くだけ)、パスの設定を行う必要がありましたが、最近のGMTでは自動でパスの設定をしてくれます。

なのでコマンドプロンプトやCygwinターミナルで何かGMTのコマンド、例えば、

gmt psxy

※GMT4まではpsxyなどのコマンドだけで良かったのですが、GMT5よりgmtを最初に付ける必要があります。

を打ち込むと、大量のメッセージが出てきたらインストール成功です。
もし「'gmt psxy'は、内部コマンド~(中略)~として認識されていません」とか「gmt psxy:コマンドが見つかりません」などと出てきたらインストール失敗です。そのようなことは通常無いと思うのですが(少なくとも自分は見たことないです)、万が一そのようなことが起こった場合は自分で環境変数の設定をしてパスを通す必要があります。 必要なユーザー環境変数は、以下のとおりです。

変数
GMT_SHAREDIRC:\programs\gmt5\share
pathC:\programs\gmt5\bin

※設定後は再起動が必要です(たぶん)。


上記のGMT&周辺ツールのインストールが終わったら、Cygwinターミナルで試しに

gmt pscoast -Jm1:30000000 -R120/150/20/50 -Ba10f5g5 -Gtan > sample.ps

と打ってみて下さい。
※表示の都合で2行にまたがっているかもしれませんが、1行で入力して下さい

カレントディレクトリにsample.psというPSファイルができているはずです。このPSファイルをWindowsで見るために、SumatraPDFやGsviewが必要となります。

ちなみにPSファイルをPDFファイルに変換したい場合は
gmt psconvert -A -Tf world.ps

ちなみにPSファイルをPNGファイルに変換したい場合は
gmt psconvert -A -Tg world.ps

を実行するとそれぞれ変換できます。


From Research_public
pscoastコマンドで作成した図

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